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by • January 10, 2014 • Idea6501

ネット・SNSの普及がファッション誌に与えた影響

photo credit: boltron- via photopin cc

先日、『DIANA VREELAND ダイアナ・ヴリーランドー伝説のファッショニスター』というドキュメンタリー映画を見ました。
プラダを着た悪魔のモデルとして有名なアナ・ウィンターより前のVOGUE編集長。
ダイアナの言葉は、ファッションとは何か、すごく本質をついているように思えて面白かったです。

詳しい感想はまたちゃんと整理して書こうと思いますが
映画を見ていて、現代のファッション誌とはかなり異なる点があるなと感じたので今回はそれについて。


diana

ダイアナ・ヴリーランドは当時のトレンドセッターでした。
女性の生き方が変わりはじめ、やっとミニスカートをはく女性が現れた時代。
その次代の流れをダイアナは誰より早く敏感に感じ取り、これから流行るであろうアイテムを誌面で紹介しました。
「ビキニ」「デニム」を流行らせたのは彼女の仕事です。


まだ世に出ていないものを世の中に出していくこと。
流行を提案すること。
それはファッション誌の最も重要な存在価値だと思うし、読者が読みたいと思う理由もそれだと思います。
今まで見たことない新しいものを見るのは楽しいんです。


今のファッション誌は、トレンドの先取り、できてるんでしょうか?
載ってるアイテム、ぜーんぶ見たことありませんか?
雑誌を手に取る前に、インターネットで。

かつて、展示会やコレクションは一部の業界関係者しか招待されないものでした。
エディターは展示会で新作を見て、トレンドを知って、それを元に編集を始めます。
テーマを決めて、商品リースして、モデルとカメラマンをアサインして、
撮影して、デザインして、校了して、印刷して、搬送して・・・
雑誌を作り始めてから店頭に並ぶまで、当然ながらかなりのタイムラグがあります。

昔はそれでも、雑誌が顧客にとって最初の情報源に変わりありませんでした。
今やエディターと顧客には、最初の情報に辿りつくまでの時間差がほとんどありません。
展示会やコレクションの様子は、インターネットを通じてガンガン発信されています。
まだ店頭に在庫がない新作も、予約販売という形で通販サイトにすぐに写真が並びます。
ブログやSNSを見れば、ショップスタッフが新作を着た写真がアップされています。
エディターがせっせと編集を進めている間に、情報はマーケットにかなり浸透していることでしょう。

「ネットは無料だから、お金を出してまで雑誌を買わない」とかそういう単純な話だけでなく
ネットコンテンツにスピードと拡散性で劣るファッション誌は、新鮮さと面白みがなくなっているのではないでしょうか?


でも、私はやっぱり雑誌コンテンツを必要としています。
キュレーターなんて言葉がもてはやされるくらい、情報過多な現代に求められているのは編集でしょう。
まとめサイトも流行っていますが、誰でも拾える情報を集めて作ったコンテンツと、写真から文章からすべて自分で作っている雑誌の編集。
これはまた別の価値だと思います。
(もちろん、まとめサイト自体はおもしろいサービスだと思ってます)


じゃあどうすればいいのかといえば、やはりスピードを重視するには
「本」っていう形は捨てなければならないんじゃないでしょうかね。
本を作るためには、100ページなり200ページなり、すべてのページが揃わなければ発行することができません。

たとえば、1ページ作ってすぐにアップする形式ならどうですか?
または、今まで1ページにまとめていた情報をバラバラの記事にして、できた分からアップしていけば?
要はコンテンツをバラ売りにすればいいじゃないって話です。
バラバラにして電子書籍として売るのか、月額のアプリを作るのか、他の収益源を考えるのかはわかりませんが
いずれはそうなっていくんだろうなと予想してます。

上記のやり方はWEBメディアではすでに当たり前の手法ですが
結局、そういうところから学ぶことは多いんじゃないかなぁ。


いつ見ても新しくて、かわいくて、見ていてワクワクする。
形態はどうあれ、ファッション誌にはそういうメディアであってほしいなと思います。




★ asato ★



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